フレームの凹み修正
この所、フレームの凹み修理にかんする、お問い合わせを頂いたので解説します。
昔からパイプの凹みは良く発生するので、特に片倉シクルの時代は競輪ではトップのシェアを誇っていた、落車での凹み修理は数多く依頼が有った。競輪は鉄フレームのみなのでパイプの外形に削ったパイプ挟みで凹みの部分を丸くしてからローを盛って凹みを隠し、再塗装した。当然ロー付けしたパイプは加熱されるのでフレームは全部再塗装した。大きい凹みはかなりのロー材を盛ったので重量も増えた。写真は今、当社での凹み修理の工程の一部です、針金を凹みの一番深い部分にロー付けしてある、これをスライディングハンマーで引っ張り凹みを戻し、その後針金は削り取り、パイプ挟みで丸く修正して最終的な凹みの盛りはパテで行う。殆どのフレーム屋は塗装が外注なのでパテ盛作業は依頼出来ない状況なので、今でもロー盛り修正は一般的だ。
それではアルミフレームの修正はどうだろう、肉薄の大径パイプが主流の近代フレームをどのように凹み修正すれば良いのだろう、一般に塗装工場はフレーム製作の設備・技術が無いので、最近の自動車カスタムペイントと同じで、自転車塗装をしているメーカーはパテ盛で全て修正する。当社は自転車専門であるので凹みに合わせて引き戻し金具を作り、接着してから引き出し、パイプの型を出来る限り元に戻しパテ盛は最小現にしている。落車でダメージが大きい事もあるので、当然フレームセンター等の検査をして、修理可能かを検査してから行えるのは自転車専用工場の強みだ。塗装も自社で自動車補修と同じ調色で部分補修も可能だ、全塗装の場合は新車と同じ焼付け塗装もできる。