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酸洗い

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塗装前の錆取りの他に酸洗いには、フラックスの除去の役割がある。フラックスはロー付け時に金属表面の酸化防止・不純物の除去のためにロー付け部の周辺に塗布される、アウター受け等の小物ロー付けにはガスフラックスを使用して方法もあるが、ラグのフレームで確実にローをラグに流すにはラグの表面を全部フラックスで覆う必要があるので、ロー付け後はガラス質の塊になり、鉄の表面に強く付着するこの除去のためには酸洗いが必要だが、この塊は簡単には取れないので製造上の問題になる、台湾、中国製のフレームでTIG溶接しかしないのは、この除去に手間が掛るのとの理由も有る、ガラス質の塊を作らないために、ロー付け後に水に付けて急冷している所も多い。
片倉シルクはラグレスのフレームを得意としているメーカーなので、酸洗いはせず、グリッドブラストによってフラックスの除去をしていた、グリッドブラストはサンドブラストと基本的に同じですが小さい鉄の粒を投げつけてフレーム生地表面の不純物を取る、この後スプレーにてウオシュプレイマーで防錆皮膜を作り塗装されるので酸洗いしなかった。
 酸洗いをしないので、フレームに水抜き穴を開けなくてもよい事になる、穴が無いと溶接中に高温になったパイプ内部の空気が逃げ場が無いので溶接は大変だが、溶接後は外気の触れないので中錆の防止になる、前三角は内部の圧力が下がりパイプが潰れるのでガス抜きの目的で穴を開ていた。
この様な理由から片倉自転車は酸洗いの水抜きに無頓着な傾向があるので、塗り替えの時に酸洗いをして内部の酸が残りやすいので注意が必要だ。