テンションシルクへの道

UCCC

 

従来の技術について

 今日、自転車の使用形態も多岐にわたり、自転車を自動車に積載、あるいは携帯用袋等に納めるなどして、列車や航空機で使用地まで運搬し、そこで再組立し使用することがよく見られ、これに対応すべく折り畳み自転車、分割可能自転車が各種提供されている。
 折畳み機能を有する自転車に対応できる自転車用フレームとしては、フレームの前後車軸中間部の位置にヒンジ状の回動軸により折畳むよう構成された自転車用折畳みフレームは様々なものが提案されてる。
 例えば実公昭37-13506号公報に開示されたものや、実公昭63-18560号公報に関示されたものがある。
 同様にヒンジ状の回転軸をフレームの構成部材としたものが特開平11-129967号公報に開示されている。

 この様なフレームの前後車軸中間部になる位置にヒンジ状の回動軸により前部後部のフレームをそれぞれ接合された折畳みフレームは、前部フレームおよび 後部フレームの側辺に蝶番および支軸からなるヒンジを設け、当該ヒンジの対向側または上下からカムレバーによって固定される構造が一般的である。

 他の実施例としては、ヒンジを使用しない構造として実登3059160号で公開されているものがある。
 折畳みフレームをメインパイプと立てパイプの二本に限定し、結合方法はボルトによる締め込みによる。これを適宜ゆるめることにより、フレームを折り畳むことも可能としたものである。

テンションシルクが目指したもの
圧倒的な携行性。軽量・コンパクト

 ところが、このようなヒンジ状の回転軸により折畳むよう構成された自転車用折畳みフレームは、ヒンジ部や結合部の強度確保のために全重量が増大して携帯性に問題がある。

 またヒンジを使用しない構造の折畳みフレームでは、フレームを構成する部材をボルトなどによる締め込みによる結合方法であり、フレームとしての形状を維持するために結合部の強度および精度が必要であり重量の増大や加工費用の増大などに問題がある。

課題を解決するために

 本考案は通常のダイヤモンド型フレームを構成する、前三角の上パイプ、立てパイプ、及び下パイプの三本のうち、下パイプを繊維ロープとした斜張構造のフレームとして乗員の荷重を保持する。
 また、別の構造としてフレームのメインパイプ、立てパイプを分割構造とし、その結合部はサドルを保持するためにフレーム挿入されるシートピラーとそれを固定するシートピンなどで固定し、シートピラーを抜き取るとメインパイプ、立てパイプに分割される。極めて軽量でコンパクトであり、分解時の大きさを極限まで小さくした携帯可能な分割式自転車フレームを提供するものである。


 

プロトタイプの数々


7n01アルミ楕円管を使用しての試作機


テンション Siilk アルミ 試乗テスト 時効硬化処理も上がって仮に適当な部品で組み上げ8.2kg。フレームは1kg程度なので当然、横剛性は017程度、縦は硬すぎなほど、最も細い上パイプでも行けそう、縦は太い方が良さそう?


世界最小分解式自転車の試作